D&Diary 地方芸能界創成記〜「サブスク」と「インフルエンサー」

D&Diary 地方芸能界創成記〜「サブスク」と「インフルエンサー」

 2000年代に入り、「テレビの時代は終わりだ」と言われるようになりました。
エンターテイメント大国のアメリカでは、テレビの時代はとうに終わり、NetFlixやAmazonプライムなどのサブスクがエンタメのトップを突っ走っています。

 日本でも、今やテレビで見ているのは地上波ではなく、インターネットを通じて、YouTube、NetFlix、Amazonプライムなどになって来ました。

 「時代の波には逆らえない」と言います。
スマホが登場して、しばらく居た「ガラケー」の皆さんはどこへ消えたのか。

テクノロジーが進化するときには「段階」があると言います。
スマホが登場した時には、
まだ他のガラケーの方がカメラの質が良かったりしました。
ボタンが無いことで、メールがしづらいとか。
でも、それは一時的なもので、すぐに進化していきます。

今や当たり前の「LINE」も登場した時には、利用者が少ないので、結局「メール」の方が便利!
と言われていたりしたんです。
それが今や、全員がLINEを利用していれば、そりゃ楽で、無料の方が便利な訳です。

小学生の夢の上位に「YouTuber」が入って来て、
「それは現実的じゃないよ、もっと普通の仕事にしなさい」と言っていた大人たち。
そんなランキングをいじっていたテレビ番組。
今や、こぞって芸能人がYouTubeに参入して来ましたね。
ヒカキンさんがチャンネル登録者1000万人を突破し、たくさんのYouTuberが成功している現在。
「プロ野球選手になりたい!」
「アイドルになりたい!」
とどっちが「現実的で普通の仕事」なのでしょうか。

「昔のテレビは面白かった」と芸能人の皆さんが言いますね。
「夢があった」
「はちゃめちゃだった」

「今のテレビは面白くない」と。
それは、「コンプライアンス」という言葉が生まれて、

「世間的にこれは、、、」という「視聴者の声なのか」何なのか分からない声に
右往左往して、その形のない「価値観」にスポンサー企業が怯え、

「叩かれないものを作る」時代になったからですね。

これは何も、芸能界・テレビ業界だけではなく、
あらゆる業界が、このネット社会での「匿名の声」に翻弄されています。

「面白いものが見たい」と言っているのは世間で
「それはコンプライアンス的に良くない」と言っているのも世間なのです。

※世の中を批判しているわけではなく、なんかそんな感じだよな〜という感想です。

その中で、「文句を言わせない」物作りの方法が
「サブスクリプション」ですね。
視聴者(世間)が、月額のお金を支払って、
自分たちがお金を払ったんだから、どんな危険でコンプラ違反をしていても構わないという感覚です。
スポンサー・クライアントが「視聴者」というシステムです。
なので作る側も、クライアント企業の顔色を伺わずに「面白いもの」のクオリティを高く作ることに集中出来る訳です。

すでに「YouTube」でも
広告収入が売り上げの多くを占めていたGoogleでは、YouTube内でのコンプライアンス強化が進み、YouTuberが何でも好きなものを作りづらくなっているかも?
YouTubeのテレビ化が進んでいて、数ヶ月後にはどうなっているか分からない感じですね。

「時代の波には逆らえない」のならば、
「コンプラ的に良くないものを叩く世間」が強くなれば強くなるほど、
「サブスク」で作られたエンタメに人が流れるのは当然であると言えます。

YouTubeでも、どのSNSでも、「課金制」で収益を上げるシステムが出来始めてます。
Twitterでも収益を上げれるようになって来ましたね。

広告が収入源だと、どうしてもクライアントの意向を大事にすることになる。
当然ですね、お金を出してくださっているんだから。
※映像制作において、クライアントから発注され、映像を制作するという流れはもちろん続くと思いますし、山崎もその流れでお仕事をさせていただいております。クライアント様に感謝♪♪

2010年代から、「インフルエンサー」が影響力を持ち始めました。

広告業界が、CMに多額の金額を費やして、広告のムダ打ちをするよりも、
100万人のフォロワーが居るインフルエンサーに、商品を紹介してもらった方が、狙いたい層に確実に宣伝が出来るからです。

テレビタレントさんがCMしているのを見るより、毎日応援しているインフルエンサーさんが勧めてくれた商品の方を買いたくなるのが、今の人たちの心理なのです。

テクノロジーが進化すれば、稼ぎ方が変わるのは当然ですね。

ここに、「地方芸能界」の発展の攻略法がありそうだな、と山崎は思ったのです。

山崎が出来ることは、
映像制作に関わる色々なこと。
演じること。
そして、人と人を繋ぐこと。

山崎はその、地方芸能界を「D」と名付け、動き始めたのである。

つづく。

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